発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

大人の発達障害の克服に役立ったこと2 ~ 脳疲労を取る

大人の発達障害と脳疲労


みなさん、お疲れさまです。

PCやスマートフォンでこのブログを見ていただいていると思いますが、こうしている今、目や脳は疲れていませんか?
そういう私も主に深夜更新をしていますので、かなり目も脳も疲れています(笑)

さて「大人の発達障害と言われたらするべきこと」、2つめはそんな話にも少し関係があるお話です。


こちらの記事でとにかく本を読むこと、とお話しましたが、その後実行はできているでしょうか?
もし本を読む気力の湧かないようであれば、脳が慢性疲労になっている可能性が高いと思います。

そんなときは、まず脳の疲労を取ってあげることを第一に考えてください。
大人の発達障害を持つ私たちは、知らず知らずのうちに他の人よりも脳のエネルギーを多く使っているはずなので、意識して休息、回復させてあげないといけない、というのが持論です。


なぜ意識して脳の休息、脳疲労の回復が必要なのか

脳疲労そのものについての説明は詳しくは他のサイトに譲りますが、簡単にいうと脳が慢性疲労になっているということです。

そして私の理解では、大人の発達障害の人は一部の脳機能が元々アンバランスで、ある行動や認識をするとき、本来役割を果たすべき脳の部位の代わりに他の部位が代役を果たすことで成り立っています。

実はこの作業は大変にエネルギーを使うはずで、一般の人が同じことをするのと比べて約10倍のストレスがかかるのでは、と私は見ています。
(10倍というのは、どこかで見た発達障害者の自殺率が、発達障害のない人に比べて10倍だったという記事の印象から勝手に推測しています。特に根拠はありません)

この特殊な脳の働きは、ときおりアスペルガー症候群で記憶力がズバ抜けていたり、ADHDで特定の作業の集中力が非常に高いなど、大人の発達障害の特別な能力として現れたりもしますが、その代償は大きいと実感しています。


脳疲労はこうして取ろう

1、仕事中は1時間に1回を目安に小休止を取る

これは過集中による疲労を軽減するためのアイデアです。
意識してトイレに行くなどして、リラックスするようにしましょう。

2、バランスの良い食事

適切な栄養摂取は何よりの疲労回復方法です。
アミノ酸、ビタミンB、ビタミンC、クエン酸など、脳疲労によいとされる栄養素はいくつかありますので、
こちらのサイトなどを参考に意識してバランスの良い食生活を心掛けましょう。

3、十分な睡眠

もちろん睡眠も大切です。必要な睡眠時間は個人差があるので、日中に眠気が来ない程度に
十分睡眠をとりましょう。

4、適度な運動

20分程度の運動が脳疲労回復に効果があるようです。
週末少し遠くまで歩いてみるなど、できる範囲で習慣にしてみましょう。


普段生活していて何かのことを迷った時は、少しでも脳疲労回復にいいことをしてみる。
大人の発達障害を抱える私たちは、脳が疲れやすいから、いたわってあげる。
この意識を持つだけで、いままでより健康的な生活ができるようになればしめたものです。


脳をいたわることの大切さ

登山をして、翌日筋肉痛になった。
目の使い過ぎで、肩が凝ってきた。
食べ過ぎで、胃がもたれた。

こんなとき私たちは湿布を貼ったり、マッサージを受けたり、胃薬を飲んだりします。

ところが、

残業が続いて頭がすっきりしない
仕事でミスをして、もうダメだ・・・と気分が落ち込んでいる
ストレスが溜まって、生きていく意欲がない

こんなとき、特に大人の発達障害を持つ私たちは脳に何をしてあげているでしょうか?

自分はメンタルが弱いから、とか大人の発達障害だから、という理由であきらめてしまっては、
いつまでもこの負のループから抜け出せないと思いませんか?
実はそのほとんどの負の感情は、脳が疲労しているために起きる症状なのかもしれません。

ハーバード大学メディカルスクールの特別研究員で、ニューヨーク科学アカデミーメンバーのマリオ・アロンソ・ブッチは、自身の著書の中でこう書いています。

このようにして、ある思考がある感情を生み、その感情に関係した分子が血液中に流れ、この分子が細胞に働きかけ、細胞膜が変化して細胞がその変化になれていき、脳に同じ物質を放出するように「要求」するという、果てしない悪循環にはまってしまう。ただしこれは逆に言えば、「食生活の改善や定期的な運動、正しい呼吸方法を実践すれば、考え方、感じ方、認識も変わる。
ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術

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あなたが、自分の「メンタル」と信じているものが、単に生活習慣と脳疲労の蓄積による、ただの「カラダの反応」だとしたら・・・という発想を、そろそろ持ってもいいと思います。

慢性化した脳の疲労を取る
毎日の疲労を毎日きれいに抜く
・本を読めるようになってきたら、本を読む
・本の内容について、どうすれば周りの人に分かりやすく伝わるか考える。

・周囲の反応を聴いて、世界の認識がひとりひとり違うことを脳に覚えさせる

ここまででいったんひと区切りです。
しばらく続けてみてください。1~2か月で世界が変わって見えてくると思います。


たとえいま、明日にでも消えてしまいたいようなつらさを抱えていたとしても、ここにこうして「何とかしたい」と思って辿りついたことは、今日からまた、1から始めてみるきっかけになるかもしれません。

日々のつらさは、私も本当によく分かります。
ただその経験は、必ず後々によりよく生きるためのステップとして、必ず役に立っていくと思います。
だからどんなに最悪なミスも、出来事も、感情も、全てそればこの先のために起きてOKだったことだともいえるでしょう。


私が大人の発達障害を克服したHライフラボ的「生き方3.0」。
ぜひ、これからの生き方の選択肢の一つとして、加えてみてください。

 

→大人の発達障害といわれたらするべきこと3 ~ 環境認識を変える

 

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