電車で座れないたびに人生が拓けるたった一つの習慣
朝の感情変換トレーニングでストレスを活力に
【こんなことが書いてあります】
・通勤電車で席に座れなくても、「私の代わりに他の人が嬉しい気持ちになって幸せ」と思うと気分が軽くなる
・意識せずに自然と感じることや取る行動(無意識)を変えるには、意識して思う方向へ自分の気持ちを持っていき、体を動かし続けること
(原題:通勤電車で鍛える精神障害者のメンタル)
通勤のストレスを活力に変えよう
あなたが障害者雇用されている勤め先は都心部です。
朝晩は当然、車内が混雑しています。
乗り込む駅ではちょうど座席がいっぱいで、座席の前の立ち位置は選びたい放題。
あなたはドアから入って右側、座席の真ん中辺りので読書をしている女性の前へ位置取りました。
2~3駅過ぎると車内はもう一杯になっていました。
次の駅は乗り換え駅です。
この駅では、座っている人がいつも何人か降りるので、運が良ければあなたが20分後に降りる駅まで座ることができます。
ところが、今日は運悪くあなたの前に座っている人の両隣りの人は降りましたが、あなたの前の席は空きません。
そしてあなたの後から並んだか乗ってきた人が、両隣りの席で優越感にひたっている(かのように感じてしまう)にスマホをいじりだす…
こんなこと、ありませんか?
「もう一つ、隣にずれて陣取っていればよかった…」
選びたい放題だっただけに、くやしさもひとしお。
いろいろ考えるとイライラしてしまい、せっかくの通勤の細切れ時間が活かせなくなってしまいました。
私もよくこういうシーンがあると、ちょっとイラっときてしまうタイプでした。
でもある日から画期的な心のコントロール方法に気がつき、障害者ライフが一気にバラ色になったんです(大袈裟
その革命的な方法とは。
「It's up to you(あなた次第)」
もし座れなかったとき、自然にくやしい気持ちが浮かび上がってくるかもしれませんが、そのときすかさずこう考えるようにしたんです。
「私がここに立ったことで、他の誰かが幸せな気持ちで通勤できたんだ。よかった!他の人を幸せにできた!」
と。
…バカバカしいとお思いの方。あなどるなかれ。
こうすることで、ちょっとモヤっとしていた気持ちがすうっと抜けていき、活力が満ちてきます。
こうして気持ちを切り替えて、じっくり読書に集中できればこちらのもの。
あとは思う存分、朝の通勤電車をエンジョイしてください。
そして、実はこの思考法はもっと重要なことのトレーニングにもなっています。
これを意識して行っていると、次第にその他のケースでもしっかり自分の感情に客観的に気がついて、その原因になった事実の受け取りかたを自分から変えることで、日々のさまざまなストレス・落ち込みからの回復を早くすることができるようになるんです。
ぜひ、「隣に立てばよかった…」と思ったときは、試してみてください。
ストレスを受けない生活より、受けてもすぐに回復できる精神をつくる
別の記事で本格的に書きたいと思っていることですが、発達障害・精神障害を持ちながら仕事を長く続けるためには、この「ストレスを受けてもすぐに回復できる」ように気持ちを持っていく習慣が非常に大切です。
実際に発達障害や精神障害を持ちながら仕事をしていく上で、ストレスを「受けない」という環境はまず無いですし、むしろその立ち位置的にはストレスを感じる頻度も多いと思います。
また受けたときのダメージも大きいということは、それだけ無断欠勤や退職のリスクも大きくなります。
そのため、ストレスはため込まずに気持ちを上手く切り替えて、どんどん昇華させてしまわなければ長期の勤務に支障が出ます。それは私たちとしてはなるべく避けたいことです。
ですので、日常から定期的に発生する事実を利用して気持ちの持っていき方をトレーニングして、いつでもいやな気持ちになったとき、自然とポジティブな方向に気持ちが切り替えられる習慣を作っておきましょう。
実はこの、「意識して良い方向に考えること」や「意識して良い行動をすること」を続けていくことは、自分自身が何かの刺激に対して意識せずに感じたり動いたりする「無意識」の領域をコントロールする唯一の手段と言われています。
つまり、行動が性格を変えるのです。
満足のいく、うまく機能する自己物語を創り出し、習慣的で非意識的な望ましい反応パターンを作り上げるための最も良いアドバイスは、実践し、実践し、実践することなのである。
(当ブログはアフィリエイトを目的としておりません。リンクははてなブログ標準の機能を使い挿入しました)
これは心理学の名著で、「適応的無意識」という概念について書かれたものですが、 私が「無意識」について突き詰めていったときにこの本が最も実用に向く内容でした。
もし自己観に満足できなかったなら、自己物語と適応的無意識の両方を変化させるためにできることがある。それはやさしくはないし、私たちの多くは、小説の中で創作したヒロインのイメージにそって自分を作り直した小説家、マーシャ・マラーやスー・グラフトンのような才能も不屈の精神ももっていない。けれども、小さな一歩一歩が大きな変化を導くことがある。そして、誰もが、こうなりたいと思う人のようにふるまう能力をもっているのだ。
今日からでも、わたしたちは変われます。「Everything is up to you.」