大人の発達障害だからこそ成功できるこの世の仕組みとは
大人の発達障害になって知ったこの世の仕組み
【こんなことが書いてあります】
・シンクロニシティとは、自ら行動した先に通常起こるはずもないような偶然が起きたことを自覚すること
・成功のためにはそれぞれに適した異なるパターンで生きる必要があり、シンクロニシティはその道しるべになってくれる
スピリチュアルは気持ちワルい。
以前から私は、ロジックの無いただの「励まし」「気休め」には全く興味がありません。
なので、スピリチュアルはロジックが無く、ちょっと危ないメンヘラな人がハマっているもの、という根拠の無い先入観があったので最近まで全くノータッチの分野でした。
そんな中、大学あたりから強くなった離人症状(現実感がなくなってしまうこと。大人の発達障害の克服と共に、これもまったく症状が消えました)に悩まされながら、2社目に入社したベンチャー企業の倒産と当時月額8万円しかなかった給料さえも未払いになるようなうまくいかない社会人生活が続きました。
部屋は荒れ放題の散らかり放題で、ベッドのある窓際には飲み終わったジュースの空き缶、飲み残しのコーラがズラリと並ぶひどい状況で、私はひたすら生きる意味を求めて哲学に走ります。
哲学者の著作そのものはごく薄いデカルトの「方法序説」やマックス・ウェーバーの「職業としての学問」あたりしか読みませんでしたが、哲学体系が分かる入門書をたくさん読みました。
その中でフランクルの著作や解説書にも出会い、かなり影響を受けましたがいまひとつ腑に落ちないところが多いとも感じている中、何気なく1冊の本を手にしていました。
- 作者: タデウス・ゴラス,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 26回
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これはある程度有名で内容に関しては筋金入りのスピリチュアルなのでここは置いておきますが、購入から何年かたったある日、ふと翻訳者のプロフィールを見て衝撃を受けました。
この本を翻訳した山川夫妻が、元大蔵官僚とマッキンゼーという超ハイスペックな方々だったからです。
その時、直感的にこう思いました。
「これほどの人がスピリチュアルな分野を応援しているということは、実はスピリチュアルもロジックが通るんだな、きっと」
シンクロニシティとの出会い
残念ながらどの本で最初に読んだか覚えていませんが、シンクロニシティ(共時性)はこれから全ての人に重要な概念で、私が大人の発達障害を克服することになった大きな要因の一つでもあります。
「意味のある偶然の一致」ともいいますが、シンクロニシティとは通常ではあり得ない偶然が起きたことに「気付く」ことです。
細かい定義はGoogle検索に譲りますが、私の場合このシンクロニシティが精神的「自立」を果たしたとたん、次々とやってくるようになりました。
具体的には、
- 読書会にハマった後で自分でも読書会を主催しようとしたときに、「ビブリオバトル」という対戦形式の読書会があることを知って見学したいと思い探してみると、ちょうどあるビブリオバトル主催者のイベント当日で、最後の1席で当日参加できた
- ビブリオバトルの主催説明会で、私も含め参加者ただ2人だったとき、そのもう1人が前職の関係者だった
- 私が主催した読書会で、別々に来場した友達同士の参加者の方が持参した本が2人とも同じだった
など。思い出していけば限りない回数が起きています。
実はこのブログを始めたのもシンクロニシティがきっかけです。
大人の発達障害者向けの勉強会を開こうとして募集をかけたところ募集初回にも関わらずお1人の方にいらしていただけたんですが、なんと私とその方が同じビルに勤める大人の発達障害者だったことがわかり、いろいろ会話するうちにこのアイデアを実行に移そうと決心し作成したのがこのブログなんです。
結果、まだブログ運営初月ですが月間6~7000PVに迫ろうかという、読者のみなさまには感謝してもしきれないほどの反響をいただき、大人の発達障害克服のストーリーを予想以上に早くからたくさんの方に読んでいただけたという大成功を収めることができました。
記事の性質上、当事者本当にで困っている方は自分が発達障害ということをあまり知られたくないはずなのでSNS拡散を積極的にできない中にもかかわらず、です。
(もし可能な方でこの研究所の主旨にご賛同いただける方はぜひツイート・リツイートなどして頂けると、たいへんうれしいです)
一人の一つの成功パターンが私たちを導く
ではどのようにシンクロニシティは重要なのでしょうか。
私たちがシンクロニシティの効果を知るために、たいへん分かりやすい本があります。
「何か目に見えて特別な才能がある人だけに限らない。すべての人に、その人が『いちばん自分を生かして成功できる環境やパターン』があるはずなのよ」
(当ブログはアフィリエイトを目的としておりません。リンクははてなブログ標準の機能を使い挿入しました)
この本は題名の付け方を間違えたと思っていますが、題名の印象のように最近増えている自分の成功体験やノウハウをベースにしたものではなく、たいへん本質的な生き方を扱っています。
「成功パターンは各個人それぞれで違う」ということを大前提に、そのパターンを示してくれているのがシンクロニシティなんだそうです。
初めて読んだときは若干うたがっていましたが、そのあまりの説得力や展開の適切さにすっかりハマりこんでしまいました。
またこの本ではシンクロニシティをこう説明しています。
いま、自分が取っている行動、手がけている事柄、進んでいる道が正しいことを、まるで「目に見えない何か」が証明しているかのように、自分に都合のよい偶然の出来事が頻発する現象
元々「共時性」という単語は有名な精神科医であるユングが提唱していましたが、その原理の解明には至りませんでした。
確かにこのまま終わっては、すべて「目に見えない何か」のおかげという大変納得のいかないことになってしまいます。
そしてこの謎の答えは、意外な題名の本で見つけることができました。
二重の偶然で引き会った本から得た大切なこと
これから紹介する本とは、まず最初に先ほど紹介したビブリオバトルを通じて出会いました。
私がはじめてビブリオバトルに発表者として(ビブリオバトルでは発表者と観戦者が分かれています)参加したとき、ある対戦者が持参した本がこの本だったんです。
その時はインパクトのある書名だなくらいにしか興味が無かったんですが、その後偶然にもすぐにまた古本屋で再開しました。
結果的にその本にビブリオバトルで負けた形だったので、なんとなく気になり手にとってみると、その本の巻末、ある量子物理学者による解説記事に、直接的ではありませんがシンクロニシティの起きる「仕組み」がしっかりと記載されていたんです。
やはり私は、死後の世界を証明する証拠はどこかにないものだろうか、という探究心を捨て去ることができません。(中略)なんとサイコ・マター理論を前提とすれば、一つのみならず二つのタイプの「あの世」が存在する可能性がある。
ざっくり言ってしまうと、ある量子論の視点からの仮説を使うと、やはりこの世界のすべてのものは量子の性質を通じてつながっていて、巨大なネットワークを作っています。
そしてこの理論であれば双子同士が虫のしらせなどで通じあったり、仮死状態から戻った人が本来知り得ない情報を知っていたりすることを説明することができます。
またそのネットワークからの情報は基本的に潜在意識レベルにしか届きませんが、内なる受容性が高まった状態、つまりフロー状態に長く入っていたりすれば、ネットワークからの情報を聞いたり知覚したりすることを助けてくれます。
まさにこのあたりはフローにたくさん入っているとシンクロニシティが起きやすくなる、という前回の記事で紹介したミハイ・チクセントミハイの主張と一致しますね。
問題はネットワークにどんな情報があるのかですが、ここはまだ私もよく理解していません。ですが先に紹介した「東の大富豪の教え」によれば、少なくとも「成功」する生き方の鍵は隠されているようです。
大人の発達障害イコール「逆境」と「意味のある偶然の一致」の関係
そしてこの本を紹介したのにはもう一つ理由があります。
この本の第6章の題名は「逆境には必ず『意味』が存在する」です。
逆境、つまり何をしてもダメな時期には、進みたい方向が間違っていたり、方向転換を試みるように促している、またはもっと私たちにふさわしい「別の展開」が訪れる前兆という意味がある、と書いています。
そしてまたそんな時期にもシンクロニシティは多く起こるそうです。
ですのでぜひこのシンクロニシティという概念を知っていただいて、いま私たちが迎えている逆境の意味を知ること、そして反転の道しるべのために使ってみてはいかがでしょうか。
本当に私たちは日々、つらく苦しいことばかりです。
でもそれは別の記事でご説明したとおり、私たちという個々人それぞれの人間に予め、または2歳頃までにそうなるようにプログラムされた自動的な反応でしかありません。
そんな反応であることを自覚して、反応している自分に気付いて、内側から眺めてやればもうそれでなんとか立ち直れます。
あとは目の前のことに全力を傾けながら、取れる範囲でリスクを取って少しでも気の向いたことを行動して、毎日読書と経験を積み重ねて、シンクロニシティという道しるべが現れるのをあせらず待ちましょう。
あなたの地球におけるミッションが終わっているかどうかを調べるテストがあります。もし、あなたが生きているのであれば、まだ終わっていません。
リチャード・バック 「イリュージョン」