発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

ADHD改善はグルテンフリーとローカーボ(糖質制限)の潮流にあり

脳のためにグルテンと炭水化物を避ける

【こんなことが書いてあります】
・炭水化物(糖質)は元々摂取不要な栄養素だった

・グルテンはADHDやうつ病などの精神疾患リスクを増大させるので避けたほうがよい

・グルテンフリー、ローカーボで脳とカラダを整え、新しい人生を切り開く

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わたしたちは、ケガをしたら消毒しますよね?

ガーゼ、使いますか?

 

数年前、この常識に挑んで「傷は絶対に消毒するな」という本を出版、医学界の常識を変えてしまったお医者さんがいます。

 

そして今度は一昨年に「炭水化物が人類を滅ぼす」という刺激的なタイトルの本を出版、1年前時点で20万部を超えるヒットになっていたようです。

 

 

わたしは1週間前に参加した吉濱ツトムさんの「大人の発達障害座談会」で食べたローカーボおかしがあまりにおいしかったので、自分もローカーボな人になることを決断。

もちろん、ADHDに対しての改善効果が高いことを座談会で聴いたこともあります。

 

 

そしてローカーボの情報収集のため、この本もあわせて読んでみました。

 

 

人類に炭水化物は不要かもしれない

この本は大きく分けて2つのテーマで構成されています。

 

ひとつは炭水化物に関するいまの常識を科学的に再確認すること。

もうひとつは炭水化物を人類が摂取しはじめた経緯など、歴史的視点からの考察です。

 

読んでみてまず感じたことは、「炭水化物はドラッグと同じようなものだな…」ってことです。

 

空腹感の主な原因とされている「血糖値の低下」は、炭水化物を取ったあとの急激増加のあと、そのリバウンドとして発生している感覚のようで。

 

それがタンパク質や脂肪由来のエネルギー源では起きない。

なので少食でもあまりおなかが減らないです。食後も眠くならないし。

 

とすると自然、あまり食事を待ち望む感覚がなくなってきます。

これは何か打ちこむものがある人間にとってはとてもありがたいんです。

 

 

そして逆にいうと、炭水化物が生産されるようになってから「食事を楽しみにする」という現代的な感覚が出てきているそうです。

これについては著者もこんな指摘をしています。

 

世の中には食べることが何より楽しみ、人生の喜び、という人がいるが、一方で、食べることを楽しみとしない人生も可能なのだ。

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

 

 

 

実際、わたしもローカーボ生活1週間で2キロほど体重が落ちました。

それもまったく炭水化物を取らないわけではなくて、朝のフルーツグラノーラなんかは家族と一緒に食べています。

それでもこの威力。効果は推して知るべしです。

 

 

グルテンフリーでADHDを劇的に改善する

そしてここからが本番です。さらに先日、ものすごい本が邦訳されました。

 

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

  • 作者: デイビッドパールマター,クリスティンロバーグ,David Perlmutter,Kristin Loberg,白澤卓二
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

米国神経科医で、その優れた研究実績で数々の賞を受賞しているデイビッド・パールマターによって2013年9月に「Grain Brain~The Surprising Truth about Wheat, Carbs, and Sugar--Your Brain's Silent Killers」(Grainは「穀物」の意)という題で出版された本書。

 

なんと、現在までにアメリカ版Amazonで3,400件のレビューが投稿されており、その平均評価は4.6。

 

それがどれほどすごいかというと、ビジネス書のレビュー数で比較してみるとわかります。

 

現在のベストセラーランキングで大きいところを見てみると、No2の「ストレングスファインダー」のレビュー数が約2,000件(平均評価は3.9)。

5位の「7つの習慣」が約2,800件(平均評価は4.4)。

 

それをわずか1年半ではるかに超えるレビュー数になり、評価も上をいくバケモノベストセラーなんです。

 

 

そしてその本には、グルテンフリーの食事療法でADHDの児童がわずか2週間で症状を劇的に改善させた例が掲載されています。

少し長いのですが、引用してみましょう。

 

幼稚園の先生にS君の活発さは異常なので、一度医者に診てもらうのがいいと言われたのだという。(中略)母親がまず話したのは、息子はたびたび怒りを爆発させること、そして、落胆するとどうしようもないほどおののくことだ。(中略)私はS君にグルテン過敏症の簡単な検査を行ない、グリアジンという小麦タンパク質の一つに対する抗体の値を測定した。予想どおり、その値は正常と考えられている値よりも300%も高かった。

(中略)私は母親に、グルテンフリーの食事を実践してほしいと説明した。それから、これまで長く抗生物質にさらされた消化管を健康に戻すには、食事療法だけでなく、有益なバクテリアであるプロバイオティクスを加える必要があった。最終的にオメガ3脂肪酸であるDHAがそのリストに加わった。

二週間半後、これ以上ない素晴らしい報告がやってきた。幼稚園の先生からの電話によると、S君の振る舞いが大幅に改善しているというのだ。(中略)食事療法だけで大幅な改善につながったのである。

 

グルテンとは小麦、ライ麦、大麦に含まれるタンパク質のことです。

 

アイスクリームやハンドクリームにまで含まれていることもあるようですが、このグルテンが体内に入った場合、適正に処理できない人が約半数前後いるそうです。

 

このグルテンを摂取することにより、認知症だけでなくてんかん、頭痛、うつ病、統合失調症、ADHDなどを引き起こすリスクがあるという研究結果が出ているというから驚きます。

 

 

単純にそれらの物質の摂取を避ければグルテンによる炎症が改善するそうなので、その意味でローカーボの生活にしたときの改善効果には、グルテンの影響から解放された結果も含まれるといえるでしょう。

 

グルテンが含まれる主な食品

パン・パスタ・シリアル・ピザ・甘いフルーツ・ドーナツ・焼き菓子類・ポテトチップス・ジャム・炭酸飲料・ビール・アイスクリーム・マーガリン・マヨネーズ・ソーセージ・ケチャップ・コーン・サツマイモ・・・

 

 

この本にはグルテンフリーを意識した「脳の健康と機能を理想的に保つ食事・運動・睡眠」という章もあり、まだまだわたしたちに有益な情報がありましたので次の記事でご紹介したいと思います。

(上記リンク「がんばれJAPAN」さんのレビューは最新の研究状況にも言及していて参考になりますので、ぜひあわせてご一読ください)

 

 

 

たとえいま、大人の発達障害(ADHD・アスペルガー)が原因でつらく厳しい状況におかれているとしても。

 

ローカーボ&グルテンフリーで脳とカラダを整え、このブログが推奨している「大人の生き方3.0」を実践して人生を180度転回させることができます。

 

 

このHライフラボの記事を読んでいただけるすべての方へ、これからも新しい生き方を届けていくためにわたしなりの情報編集を続けていきます。

 

 

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