発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

大人の発達障害(アスペルガー・ADHD)を治療したのは薬だが救ったのは自分だった件

ADHD・アスペルガーの治療は薬と自らの人間メカニズム理解から

 

 ※ご注意事項:この記事に書かれている内容は、執筆当時の個人の感覚をベースにしており、食品による症状の改善を保証したものではありません。

 

 

みなさん、アーモンド食べてますか?

 

ローカーボおやつをいろいろ見てみましたが、わたしは今のところアーモンドに落ち着いています。

そしていくつか試しましたが、セブンイレブンのアーモンドが一番香ばしくておいしいですね。

 

コンビニでも手軽に手に入って、栄養価も高い。

たしかいまちょっと流行ってますよね?

地元のコンビニではおつまみの棚に大量のアーモンドが並んでいて、推しムード満点です。

 

 

わたしはローカーボ生活が3週目に入り、体重は4キロ以上減。

それも筋肉が落ちてしまうのではなくお腹・背中周りの燃えやすいアブラから減っていっています。

夏に向けてとても助かります。

 

そしてカラダが軽くなると運動にも気が向きやすくなるので一石二鳥ですね。

運動、大切です。うつをやっつけてくれる神経伝達物質エンドルフィンが出ます。

確実に、そして地味に心を育てます

 

 

もちろん良いことはそれだけでなく、食後にしばしば襲ってきていたADHD由来の「そわそわ感」が一切来なくなりました。

ADHDの治療を始めて、薬を飲み始めてから多少楽になっていたもののたまに襲ってきたあれは、やっぱり糖分・炭水化物のせいだったのか・・・

 

 

ADHD・アスペルガー症候群の診断と治療のひとつの現実

f:id:selfsupport:20150518015057j:plain

さて今日のテーマは大人の発達障害(アスペルガー・ADHD)の治療についてです。

 

目次にも並べている「克服体験記」にも書きましたが、わたしは当初、うつで同じ心療内科(メンタルクリニック)に2年くらい通院し治療を受けていました。

 

残念ながら、都内で働く人のうつ病治療で比較的有名だったこのクリニックでは発達障害は見つかりませんでしたが、転院した先ですぐにADHD・アスペルガーを見抜いてもらうことができ、そこからAHDH・アスペルガー症候群の治療が始まったんです。

 

 

 

ADHDの治療は、わたしの場合ストラテラの処方でかなり症状改善がありました。

 

どのくらいのADHDがどうなったかについて再掲しておくと、

 

(ストラテラ前)

・幼少時、デパートへ行くとじっとしていないのでよく迷子になった

・学生時代、林間学校の日程を間違えて1人だけ遅れて現地集合した

・レジで会計を終えると、かなりの確率で商品を置き忘れる

・朝の出勤時、2日に1回は忘れものを取りに家へ戻る

・独身時代、自宅の部屋が汚部屋。窓の内側の空きスペースに飲み終え、飲みかけのジュース、コーラ缶やペットボトルがぎっしり

・通勤カバンの中がぐしゃぐしゃ。仕切りも何もなく入れたら入れっぱなし。ゴミだらけ。

・事務仕事でミス多発

 

(ストラテラ後)

・通勤カバンの中がスッキリ!バックインバックまで使いこなせるようになる。

・レジでの商品置き忘れがほぼ無くなる

・事務処理をした後に自分で見直す余裕が出る

 

など、ADHD治療による効果はわたしにとって大きなものでした。

今の主治医には、大人の発達障害を診断してくださったことに本当に感謝しています。

 

 

そして同様にアスペルガー症候群についても改善がありました。

 

アスペルガー症候群を治癒するための薬は無い認識です。

もちろんいまの主治医からもアスペルガーを治療することが目的の薬は投与されていません。

 

ですが主治医とのコミュニケーションによって自分がどれだけ常識からズレた行動をしていたのかに気づくことができ、自分の行動を事前にレビューする習慣をつくることができました。

 

診断がくだったので自分でもいろいろと専門の医学書にも当たることができ、こちらから主治医に書籍を紹介したこともあります。

 

状況を深く理解して、自分の現状を把握することができるようになったんです。

 

 

完治ではないものの、こういった変化を経験して以降、主治医の診察も経過観察がメインになっていきました。

 

 

ADHD・アスペルガーを「気にしない」という自分からの治療

ADHDやアスペルガー症候群は、現在の世間一般の認識では「完治しない」が多数派です。

私も同意します。

 

ということは、治療により多少症状が軽くなっても一生お付き合いが続くわけです。

なので、医師や研究者側はみんな口をそろえて

 

「個性です」キリッ

 

と言います。

 

確かにADHDやアスペルガーは個性的な人が多いので、そう言われることも分かります。

大人になって突然診断を受け、自分は病気なんだと悲観的になる人もいるかもしれません。

そのような人にとっては確かに有効な言い回しですね。

 

 

ですが、そのあとにわたしたちは気づくんです。

 

『この「個性」があると働けない。生きづらい』

 

と。

 

家族がいる人はこの先の生活が心配で心配でたまらなくなります。

たとえいま働いていても、「もしクビになったら次はどこも雇ってくれないかもしれない」という不安が常につきまといます。

 

そしてストレスをため、また体調を崩すサイクルにはまってしまいがちなんです。

 

 

 

ではこの状況を打破するには、いったいどんなことが必要なんでしょうか?

 

 

 

わたしなりの答えは、「人間のメカニズムをとことんまで把握しつくして、何のレッテルからも自由になったひとりの人間、ひとりの自分として生きる。そしてできれば自分がワクワクすることをし続けて。」です。

 

 

少し抽象的に書いていますが、具体的にはこのブログでたびたびお伝えしてきた「大人の生き方3.0」の通りです。

「自立」「環境認識」「習慣」などなど・・・

 

自分の人間としての脳や心、身体のメカニズムを把握すると、いままで生きづらいと感じていたことがどんな理由でそんな気持ちになっていたのかを自分の頭で理解することができ、いざその感情が湧きあがってきたときにその影響をコントロールしていくことができます。

 

そして、ADHDだろうが、アスペルガーだろうが、「気にしない」。

というよりも、気にならなくなります。

ストレスが減り、仕事を休まなくなるので少なくとも障害者雇用であればどこでもやっていけるようになります。

 

ちなみにこのアプローチをすると、自然と脳や心、身体は統合に向かいます。ロジカルには双極性障害も良くなるはずです。

 

 

わたしたちに必要な知識は、もう日本語で手に入ります。

あとはそれを分かりやすく「編集」するだけです。

このブログでは、微力ながらそれをやっているつもりです。

 

 

さあ、これで生きづらさは霧散します。

 

あとは自分は「なぜ生きていくのか?」「何をして生きていくのか?」に答えを出していかなければなりません。

ただここから先は、障害があろうがなかろうが、どの人も同じ作業です。

自己啓発書を読むのでもいいし、ボランティアをするでもいい。

 

 

でもでも、おそらくですが。

 

人間のメカニズムを可能な範囲ですべて把握した段階で、わたしたちには何か「やりたいこと」が自然にわき出てくる(ワクワクする感覚)はずだと、わたしは理解しています。

 

これはなぜかというと、人間は一匹狼で生きる生物ではないので、もともと周囲と関係を持つことで幸福感を得られるように進化してきたからです。

 

 

ただその感覚を得るには、戦わなければいけない「自分は自分」と認識させる機能を備えてしまった、進化しすぎた「脳」を客観視できるようになる必要があります。

 

そしてその能力がまさにAHDH・アスペルガーとしては、「人間のメカニズムを可能な範囲ですべて把握」することなんです。

 

 

それができるようになったとき。

 

それまでに構築してきた心や脳、身体の神経ネットワークの構成上、一番印象深い、あるいは繰り返してやってきたパターンの神経反応の中から、AHDH・アスペルガーの天職が生まれてくる。

 

 

これは、いまのところ法則ではありませんがあるひとつの事実であることは間違いありません。

 

 

→ブログ目次・はじめての方へ

 

→Hライフラボ概要・研究、講演実績