発達障害の生き方分析は人間の本質に迫るところから
大人の発達障害でも人間をよく知って生き方を考える
先週からスタートしたHライフラボの「セカンドシーズン」。
テーマは、「人間」の生物としての性質をできるだけ正確に理解して、大人の発達障害の治療・改善と、これからの大人の生き方を探ることに大決定しました。
というのも。
先々週までのファーストシーズン全78記事のまとめ記事と目次を読んで頂くと分かりますが……
人間のしくみと発達障害のしくみの理解、そしてそれをベースにした自立、特性からくるストレスへの対処と仕事選び(天職探し)をすれば、このブログが研究の対象にしている大人の発達障害のかなりの比率の苦労を軽減することができます。
ところが、これらについて自分の大人の発達障害改善の経験をベースにして、ひととおりの解説とポイントを書いてはいますが、客観的に結論付けるにはまだまだ情報量が足りていない。
…と、ブログを読み返しながら書籍の執筆をしていて気づきました。
もちろん、自分では納得して書いていたので、使える時間を考えると執筆時点ではこれ以上ないものだったとは思っています。
ただ、読み返してみるともっともっと補足が必要だなぁと、そう思ったわけです。
という訳で、基礎的な研究を続けながら、適宜大人の発達障害の直接的な改善法に迫っていきますのでどうぞよろしくお願いします。
発達障害の生き方攻略のために人間とは何なのかを再び考える
人生や生き方を考えるにあたって、そもそも人間とは何なのか、何か存在そのものに目的があるのかどうか、について知る必要があります。
いまわたしたちはとかく、目の前の現実をベースに物事を考えてしまうので、人生の目的を聞かれると、
「成功すること」
「お金を稼ぐこと」
「幸せになること」
など、いまの社会の一般的な価値観に基づいて発想しがちです。
ですが成功やお金は、いってみればいまの社会につくられた価値、つまり社会に依存する価値です。
一般に「成功」は「成功していない」人がいる社会だから優越感があるのですし、「お金」もいってみれば国家が布教している交換用物品で、これもいってみればただの宗教です。
唯一、「幸せ」は言葉の幅がひろくてすぐには判断できません。
「幸せ」はどんな時代であっても「幸せ」です。
では、人間にはなぜ「幸せ」という感情が必要だったんでしょうか?
この疑問を解明することに、人間についての分析でひとつステップを上がるためのヒントがありそうです。
人が幸福感を感じるのに必要な物質はドーパミン(セロトニン)です。
おそらく進化の過程で、人(猿?)はどうしてもドーパミンを使って幸福感を味あわせなければならなかったタイミングがあったのだと思います。
はたしてそれはいったい何のためだったんでしょうか?
いまわたしが追っているのは、まず一つ目にこのドーパミンの起源があります。
人間の目的、生き方のベクトルが「幸せ」にあるなら、このあたりの経緯を知っておくとよさそうですよね。
これが分かると、幸福感を得られやすいアクションを設計することができるようになります。
他にも、なぜ「心」や「意識」が必要だったのか、それはどこにあるのか。
どうやら「心」は脳にはないようだけれど……
そうした疑問を追っていくと、どうしても現代科学の枠にはおさまりきらなくなってきます。
21世紀に入ってからたくさんの権威ある科学者が、そう結論付けています。
生物としての大もとのロジックを知って、生き方をデザインする。
引き続き、生き方デザインのための使える情報を探していきます。
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