自立で社会との同調スイッチをコントロールして生きづらさを力に変える
同調スイッチをコントロールして大人の発達障害人生を大転換する
うえすとです。
毎週、日曜夜のいちばんわたしたちがうつになりがちな時間帯が、やはりアクセスも集中します。
個人的には、
発達障害のせいでうつなときのアスペルガー・ADHD的ストレス対処法
このあたりが日曜の夜には速効性があるんじゃないかと思いますが…
本当にキツイときはそんなのも効きませんよね。
キツイときは吐くほどキツイです。
解決はしてくれませんが、誰かに聞いてもらうのもいいと思います。
わたしは一度、「いのちの電話」にもお世話になりました。
(すぐにつながらなかったような気がしますが、待っているとつながりました)
健康保険の付帯サービスの健康相談には、数えきれないほどかけました。
ただ…そのつらさも全部わたしたちのためになる、というかきっと「流れ」なんです。
最近では、わたしたちはただ「生ききる」ことを目指せばよかったんだな、となんとなく見えてきました。
(わたしは「死の床」にいる自分を想像して、思い残すことなく死ねそうなら自分が生ききっている、と表現しています)
とにかく生活していくためでも、自分のやりたいことのためでもなんでもいいんですが。
たくさんの人の「よりより生き方」を分析していると、社会や他人の価値観に振り回されさえしないで、自分が「そうしたい」と感じたことに全力を尽くしていければ、何とかなってしまう「仕組み」「パターン」があるような気がしてきました。
そのパターンの裏にどんな理論や現象があるのかわかりません。
いずれはっきりすると思いますが、いまはわたしは自分の見つけたパターンにしたがいたいと思います。
そもそも、他人や社会の価値観に勝手に同調してしまう(他人や社会と同じように自分も「そうしたい」「そうでなければいけない」と感じてしまう)能力を持っているのは、 地球では人間だけだそうです。
この能力は、群れを維持するには有効に働きますが、群れそのものが変な方向(生物として不合理な方向)へ行っているときは、現代のように副作用(生きづらさ)がものすごい。
ということで、そんなときは大脳新皮質にあるその同調スイッチを切って、他の動物と同じように自分の感覚だけを信じて動けばいいんじゃないかというわけです。
同調スイッチのコントローラー「自立」だけでよりよく生きる
過去記事でいろいろとイベントに行くとか天職の見つけ方を書いてきましたが、正直いまでは「自立」だけでも十分なんとかなってしまうんじゃないかと感じています。
イベントや勉強会へ行くにしたってイベントがあまり開催されない地域もありますし、本当に自立できたときには、自分がやりたいと感じたことを素直にやってみるほうが効果がありそうです。
というのも、この社会への同調スイッチコントローラーである「自立」は、実は言葉を変えていろいろな理論に出てきて、特にこの本では社会変革を起こすための大前提になっているんです。
- 作者: P.センゲ,O.シャーマー,J.ジャウォースキー,野中郁次郎,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 単行本
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これは「学習する組織」の著者として有名なピーター・センゲが西洋の立場から世界の変革の本質に迫った物語で、この本で扱われている「U理論」の前提として出てくる「保留(サスペンション)」という概念が、少し「自立」にも似た発想になっています。
ちょっと難しいかもしれませんが、上記の本のP44から関係する少し引用してみましょう。
新鮮な目で見ることは、習慣的な考え方や見方をやめることからはじまる。認知科学者のフランシスコ・ヴァレラによれば、この種の能力を開発するには、「保留、つまり習慣的な思考の流れから、自分自身を切り離すこと」を学ばなくてはならない。
著名な物理学者のデイヴィット・ボームが言っていたように、「ふつうは、人間が思考を支配しているのではなく、思考が人間を支配している」。
必要なのは「現実についての無意識の想定を目の前に掲げること」だとボームは言う。
自分の考えに気づくこと、これが保留なのである。思考がすぐに消えるわけではないが、それにしがみついていた時ほどのエネルギーはなくなる。
U理論では、この先には全体性へのつながるための「センシング」「プレゼンシング」「リアライジング」のプロセスがありますが、わたしたちはそれほど深く考えなくても「感じる方向へ」、ただししっかり「自立」してから進めばいいと思います。
そしてもっと言うと、「自立」していくと自分の自我、エゴ、私利私欲からだんだん遠のいてきます。
その先にあるのは、「利他の心」「愛」だそうです。
ロジック抜きで語られている自己啓発書のワードも、この流れで聞くと少しは納得感がありますね。
「大人の生き方3.0」で大人の発達障害人生を克服したときには、もしかするとその先に大きな変革を担う役割が待っているかもしれません。
まずは、いつもと違う何かをとにかくやってみることから、はじめていきましょう。
***<ファーストシーズン「大人の発達障害改善のヒント」全78記事の目次はこちら>***
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