大人の発達障害を克服・改善する読書会選びで気をつけたい3つのこと
読書は最良のアスペルガー・ADHD常備薬
【こんなことが書いてあります】
・読書の習慣をつくるきっかけには読書会への参加が有効
・自立のための読書習慣をつくるきっかけの読書会を選ぶときは、好きな本を紹介でき、否定的な意見を言われず、自宅や職場に近いなどのポイントを意識する
たくさんの読書は、人の生き方を変え、意識を変え、仕事を変え、大人の発達障害を克服させたり、改善させます。
うつ病になり休職したときや、それ以前に挫折を味わったときから、本はいつもわたしの最良の精神安定剤です。
寝る前に読書をすることが中学生からの習慣だったので、つらいとき用、仕事を頑張りたいとき用、リラックスしたい時用、といくつかにグループ分けをしながら、この生きづらい大人の発達障害ライフをなんとかしのいできました。
そんな状況でしたから以前の読書量が少なかったわけではありませんが、せいぜい月に1~2冊というレベルでした。
でも現職への転職を決めたことを機に改めて勉強をしたくなり、一念発起して読書会にはじめて参加。
それをきっかけに約3か月間、月に1~2回のペースで通い続け、年間200冊の読書の習慣をつくることができました。
そして多読が習慣になり実績になったとき。
いつの間にか、ストレスに強い体質ができあがっていたんです。
精神障害2級にもかかわらずつい残業をたくさんやってしまっても、以前はちょっと無理すると朝起きられなくなり、年末には有給を使い果たしていたのに、ここ最近は娘の風邪がうつって1~2日休んだだけ。
本当に仕事を続けていくのが楽になりました。
そりゃもちろん、仕事はつらいです。
ふとADHDならではのイージーミスをしてしまったときは世界のどん底まで落ち込みますし、クビになるかもしれない不安も無いわけではありません。
ただそうしてストレスを感じたあと、立ち直りがとても早くなりました。
いま(少しまえ?)流行りの「レジリエンス」を身につけた感覚ですね。
レジリエンス(resilience)は「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語である。 心理学、精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。「 脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。
~Wikipedia
今回は、参加していくだけで実際に3か月で多読の習慣をつくることができた、わたしなりの読書会参加の方法をご紹介します。
1.参加者が好きな本を紹介できる形式の読書会を探す
読書会といっても、そのスタイルはその場所ごとに異なっています。
ただ大きく分けて、
・課題書設定型
・好きな本持ちより型
の2つに分かれると思っていて。
それぞれに良いところがありますが、わたしは多読がしやすく世界観の広がりも起きやすい「好きな本持ちより型」をおススメします。
課題書設定型は名前から想像できる通り、特定のテーマについて深掘りするのには向きます。興味の無い分野の本を読む機会ができることもメリットです。
ただやはり興味を持てない本を読むのは、特に習慣ができていない人にはたいへんですよね。
なのでまずは好きな本持ち寄り型の読書会で、他の人の目を気にせず堂々と自分がいいと思った本を紹介してみましょう。
2.自分の発言が否定されない読書会で続けていく
不特定多数をターゲットに参加者を募集している読書会には、本当にいろいろなタイプの人が来ます。
ときには自分の考え方、感じ方とまったく違う人がいるかもしれません。
そうしたとき、自分の紹介した本や意見に対して、他の参加者から
「その考え方はおかしい。~は~だと思う。」
のように言われてしまったらどうでしょう。
せっかく勇気を出して参加した読書会が、いっぺんにトラウマになってしまいます。
議論ができる場所もときには必要ですが、わたしたちがまず必要としているのは多読のきっかけを作り、自立し、環境認識を変えていくための読書会です。
事前には確認できないかもしれませんが、きちんと主催者側が「他人の意見を否定しない」ことをルールにしている読書会で続けていきましょう。
3.開催場所が職場・自宅に近いものを選ぶ
これは言わずもがなですが、上記のような条件で絞っていくと遠くにしかいいところがない、ということもあると思います。
ですがわざわざ読書会のために無理して遠くまで行く必要はない、というのがわたしの考え方です。
読書会はあくまで多読のきっかけに過ぎません。
もちろん自立をしていくにあたり、読書をして、その内容を自分なりに他者の視点から整理して人前で発表する効果はとても大きいと思っています。
関連した本の情報を教えてもらえることもあります。
ただしまわりに無いものを望んでも仕方がありませんし、何よりこの段階で生活に負荷をかけることは極力避けるべきです。
それでもただひとりで読書をしていてもつまらない、という方。
おススメできる本を読んだときにはわたしにメッセージ(あて先:llifelabo@gmail.com)を送ってください。
文字数はだいたい1000文字程度にまとめることも大切です。
わたしが読ませていただき、感想や気になったところ、(知っていれば)関連する本や情報を返信させていただきます。
ジャンルはとりあえずビジネス・自己啓発・文学・評論・社会・政治・法律・科学・IT・育児・歴史・スポーツあたりでしょうか。
自立のために、感想・紹介文を書くときに意識するといいポイント2つ
・自分の前提知識がない人が見ても(聞いても)伝わるか?
自分の書いたこと(考えたこと)を客観視する練習になります。
・聞き手(読み手)はどんなことに興味がありそうか?
知りたいと思っている分野に関連する情報は伝わりやすいです。
楽しみにお待ちしております。
都内にお勤めの方は、わたしも引き続き定期的に読書会を開催したいと思いますのでご興味があればご参加ください。
もちろん否定的な意見は言わない、がルールです(笑
以上、自立のための読書習慣をつくる読書会を選ぶときのポイント3つをご紹介しました。
ただあくまで読書会はひとつのきっかけに過ぎないので、あまり気にしすぎずマイペースで読書をしていったほうがいいこともあると思いますので、参考程度にしておいてくださいね。
なお、どんな本を読んでいいか分からないときは、人の勧めている本から選ぶのがいいと思います。
わたしが参考にしたことがある本はこんなところです。
もうすぐ10年後になってしまいますが(笑
10年後あなたの本棚に残るビジネス書100 - 段ボール箱の中身
こちらに掲載書のリストが載っていました。
「この本だけは絶対読もう!究極の10冊」を勝間和代さんと神田昌典さんがそれぞれ
あげていますので、そことあとその他タイトルで気になるものがあれば読んでみるといいと思います。
それなりに昔の本ばかりなので古本屋やAmazonで安く手に入ると思います。
今回は以上です。
まずは通勤のスマホ時間を読書時間に変えることを目標にしてみましょう。