発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

ビューティフル・マイ・発達障害克服・障害者雇用枠ライフ

ィーン ィーン イーン

 

 

遠くのほうで何かが聞こえる。

 

 

 

ヴイーン! ヴイーン!! ヴイーン!!!

 

 

 

あわててPHSのボタンを押す。

目覚ましのバイブレーションだった。

 

 

眠い。

 

深夜・明け方までブログを書くのが習慣になってしまい、睡眠時間はだいぶ減った。

でも起き上がるのには昔と違って苦労はない。

 

まだ寝ている2人を起こさないよう、そぉっと寝室を出る。

ここから40分、毎日のルーチンを淡々とこなす。

 

 

まず部屋着に着替え、風呂場で寝ぐせをなおし、切れ味の悪くなったカミソリでひげをそる。

少し出血。ううむ。。

 

 

洗面所を出ると、寝間着のままの子どもが眠そうな顔で寝室から出てきた。

 

「おとうさんきょうはおしごとじゃないの?」

 

毎朝恒例となったことばをありがたく頂戴して、おもわずにやりとしてしまう。

そしてこちらも平日の決まり文句をプレゼントする。

 

「お父さん今日はお仕事なんだー」

 

 

ささっと朝食を済ませても、毎日の難問がひとつ待っている。

さて、今日は何を着て行こうか?

 

目の前にあるハンガー掛けには、スラックスが10本ほど。

 

スーツを着なくなって久しい、所帯持ちの発達障害・障害者雇用枠男のワードローブには見栄と工夫とほんの少しの加齢臭がつまっている。

 

良いデザインのパンツは高くてそうそう買えないので、セールで比較的いい生地のパンツを買っておいて、近所のお裁縫屋さんでテーパードなどを入れてお直し。

 

陸上競技で鍛えた足は、ウエストにくらべて太すぎる。

 

 

たまにはちゃんとしたブランド品も穿きたいけれど、仕事にはとてももったいない。

 

…おもむろにユニクロのチノパンとジャケットを装着。いざ。

 

 

いってくるよ、と、食卓でバナナをほおばっている子どもとハグ。

 

「ゴハンちゅうでーす」

 

ううむ。期待通りの反応。よしよし。

 

 

じゃあおかあさんよろしく、と定型文を台所へ向けて放ってから。

 

昔はなかなか開ける踏ん切りがつかなくて、ため息を数回吐かないと開かなかった玄関のドアを、かるがると開けた。

 

朝の外の空気は、少し部屋より冷たくて気持ちがいい。

 

 

さて、今日もビューティフルな発達障害克服ライフがはじまる。

 

 

 

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