発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

大人の発達障害の仕事選びに新機軸のBSCメソッドがオススメな理由

発達障害の仕事=天職は「行動する勇気」から生まれる

 

【こんなことが書いてあります】

・様々な自己啓発、科学書、医学書などの事実やパターンを分析し、発達障害克服向けに編集したのが「大人の生き方3.0」

・新しく発表された「BSCメソッド」は、「大人の生き方3.0」と好相性

・「行動する勇気」とともに、各地のイベントへ参加して大人の発達障害克服をムーブメントに

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※7/7 23:00 最下部に補足を追記しました。

 

 

改めてというわけでもないんですが、いまのわたしがサラリーを得ている仕事は、日本で売れる取扱商品のデマンドプランニング(需給計画)です。

 

商品の売れ方には季節ごと、商品ごとに一定の売れ方があるという発想を前提に、過去の販売実績データを分析して先々の商品生産を調整していきます。

 

もちろん実務的にはもっと泥臭い部分が多々ありますが、基礎になるのは売れ方の「パターン」の発見です。

(アスペルガーの特性がある人には、少なからずこのパターン発見の強みを持つ人がいるようです)

 

グローバルな規模でプランニングの成果を比較される中、昨年度第3四半期に部署の個人賞を頂くなど、最近ようやく「パターン」の発見を自分の強みとして言うことができるようになりました。

 

 

そしてそのわたしがパターン認識の強みを生かして、いま天職として日々取り組んでいること。

 

それは、大人の発達障害のわたしたちが天職といえる仕事を見つけ、生きづらさを軽減しながら充実した人生を送るにはどんな要素が必要なのかを明らかにすることです。

 

 

もともと「生きる意味」がどうやって生まれるのかを、離人の症状が出ていた大学生の頃から追求していたわたし。

 

それまでの蓄積と、この1年半で読んだたくさんのベストセラー自己啓発本や科学書・医学書など、ジャンルを問わず重要と思われるものを合わせて分析しました。

 

大人の発達障害の生きづらさがここにきて軽減したわたしに、いったい何が起きたのかを明らかにすること。

もちろん万能とは言いませんが、同じように苦しんでいる人が多少でも参考になるセオリーが、そうすることで作れるのでは、と思ったんです。

 

それがこのブログで紹介している「大人の生き方3.0」です。

 

 

大人の発達障害の克服アクションを全国へ広げるために

「大人の生き方3.0」は、1つの体系的なセオリーとして組んでありますが、現状その実現のためのプログラムがあるわけではありません。

 

マンパワーの都合もありますが、何より今は大人の発達障害者向けかどうかを問わず、ソーシャルメディアを中心に「学び」の場が非常にたくさんある時代です。

 

「大人の生き方3.0」のセオリーを指針のように使ってもらいながら、身近で自分の興味のあるイベントやセミナーを選び、参加して刺激を受け、徐々に自分の仕事、天職を見出していっていただく。

 

こうすることが、いちばん効率的に全国の大人の発達障害でつらい思いをされている人を減らしていくことだと考えました。

 

 

そしてこのブログでは、例えば・・・という意味で、「大人の生き方3.0」の考え方にマッチしているオススメのイベントやセミナーもいろいろとご紹介をしていきたいと思います。

 

・・・前置きがたいへん長くなりましたが、今回はその1つ目として、今週発表されたばかりの新機軸「BSCメソッド」にフォーカスを当てていきたいと思います。

 

「BSCメソッド」公式ページ:BSCメソッド

 

つい先日その内容が公開されましたので、さっそくイベントを取材してきました。

 

 

まず、ご紹介するオススメ理由を先に挙げておきます。

 

1.「自立」にフォーカスしている

2.自分の「個性」を見極めることにフォーカスしている

3.「行動する勇気は地球を救う」という「行動」へのフォーカスと利他の精神に基づいている

 

 

行動する勇気×個性の明確化「BSCメソッド」

「BSCメソッド」とは、日本に「行動する勇気」「個人力」を普及するため、

 

・帰国子女で慶應大学MBA

・ソニーの出井元社長から指名を受けグループ会社の社長を経験

・数々の論文も新聞や経済誌に投稿し入賞

・著書に「行動する勇気」「運を動かせ」

 

などの異色の仕事経歴を持つ杉山大輔さん(株式会社インターリテラシー代表取締役ファウンダー)を中心に、パーソナルブランディングセミナー開催実績多数の橋本壮平さん(ブランドマネジメント株式会社社長)などが関わり開発されたセオリーです。

行動する勇気

行動する勇気

 

 

そのベースには、キャリアカウンセラーなどの講座を取ると勉強することになる、クランボルツ教授の「計画的偶発性理論」を置いています。

(実はこの理論、思い立ったら即、行動!のADHDにとてもフィットするものですが、ここで解説すると長くなるため、クランボルツ教授の著書「その幸運は偶然ではないんです!」などを別途参照してください。このブログでも近日紹介します)

 

「BSCメソッド」のBSCは

Building Self Confidence

の略で、「自己信頼・自信を打ち立てるための方法」とでも訳したらいいでしょうか。

 

自己信頼というワードで連想するのは、オバマ大統領の座右の書、という触れ込みで有名なエマソンの論文集の一節、「自己信頼」という文章です。

 

よりどころとすべきは自分自信。自分の本質にかなった生き方をすれば幸せになれる。自立せよ。

 

エマソンの「自己信頼」を中心にこうに語られ、当ブログでもまず大人の発達障害の生きづらさを減らすため、周囲の世界と自分の世界を切り分けることを推奨してきました。

 

一方発表イベントで配布されたBSCメソッドのワークブックには「3つのC」が背骨として表現されていて、そのうち1つめとして

 

「自信 Confidence」:自分の基準に自信を持って行動する。そこに共感する人が増える。

 

というように自立して行動することの大切さが表現されています。

周囲の世界にフォーカスしていてはいけない、ということですね。

このように自立を重視するスタンスが重なっている点は、おおいに評価できると思います。

 

 

次に個性を見極めるプロセスについて。これは何がオススメなんでしょうか。

 

BSCメソッドにおけるこのプロセスは、大人の発達障害者が天職を見つけるためのプロセスと重なっています。

 

自分の経歴からの強み・ほめられたこと・大切な言葉など、ワークとしてとりたてて目新しい項目はありません(シンプル化するためにかなり項目を絞ったそうです)。

 

ただしわたしたちのヒストリーからしか天職は生まれてこない、という過去にご紹介した天職の見つけ方(大人の発達障害者でも仕事で成功する才能の法則、病みあがりの記事で分析が甘いですが、この本はかなり本質を突いていると思います)ともマッチしています。

 

 

さらに3点目、行動する勇気について。

 

行動がわたしたちのアンバランスな脳の可塑性を高めて克服をたすけるロジックは、最近の記事(発達障害が行動しはじめると実は伸びしろがすごかった話~4時間目「行動学」 )でも説明している通りです。

 

行動なくして、わたしたち大人の発達障害の改善は無い、とわたしの立場からは言っておきたいと思います。

(もちろん改善・克服を目指さない立場を否定しているわけではありません)

 

 

一方BSCメソッドでも、そもそも日本の将来への危機感から、

 

変えたければ、自分が変わる。

日本に、行動する勇気を。

 

というスローガンを掲げているように、「行動する勇気」に最もフォーカスを当てています。

 

このメソッドを考案した杉山さんが発表会でプレゼンしていたとき、こんなような印象深い言葉がありましたので紹介しておきます。

 

 同じことをしていたら、同じ結果しか生まれません。Doer(行動する人)になろう。Don'ter(やらない人)ではなくて。」

相手の求める人になるんじゃなく、自分の個性を見極めて、それをアピールして、認めてくれる人を探しましょう。(もちろん認められないときもあるがそれはあって当然。あきらめない。)

 

今後杉山さんは、収支度外視でこのムーブメントを広げるため、講演活動を続けられるそうです。

 

 

「BSCメソッド」が今後広がる理由と先駆者であるわたしたち

このBSCメソッドは広く一般の社会人向けに作られている通り、これから日本は少子高齢化を迎え、ひとりひとりの「生きがい」がフォーカスされる時代がきます。

 

それは日本が低成長時代を迎え、日本経済そのものや就職した会社の成長・成功のため、日々滅私奉公している自分を同化させることで成り立っていたアイデンティティ維持システムが崩壊したからです。

 

また年金制度が崩壊し高齢でも働き続ける必要がありますが、そのためには自分にとってやりがいのある仕事でないと能力的・体力的に厳しくなるからです。

 

 

そしてこの構図は、一足先にわたしたちが苦しんでいる「アイデンティティの崩壊」や「天職につかないと能力的に厳しい」という構図に似ていないでしょうか?

 

わたしたちは、日本社会全体が今後本格的に味わうことになるつらさ・苦しみを10年~20年先に味わっているんです。

 

わたしたちがいま、つらい心や苦しい経済事情を引きずりながら行動して、わたしたち自身の人生の充実を得るために構築していくノウハウ。

 

それは間違いなく、わたしたちの子どもが生きる将来の日本社会の基礎をつくる、とても重要な、非常に貴重なプロセスになっています。

 

わたしたちが生きていくのは、毎日本当につらいです。

不本意にも、障害者雇用の低い給与に耐えなければいけない時期もあると思います。

 

でもそうしたプロセスは、わたしたちにとってまったく無駄にはなっていません。

 

わたしたちがこのことを知ったいまこそ、いままでの行動習慣を何かちいさなひとつでも、変えていきませんか?

 

 

・・・そしてここで、再告知です!

明後日7/9(木)19:00~ 「天職が見つかる読書会」を開催します!

以前読書会開催の紹介をした時点から申込受付を開始したと思っていたら、なんとまさかの「準備中」のまま・・・慣れないこくちーずProを使ったため・・・期待いただいていたみなさま、大変申し訳ありませんでした。

 

内向的なわたし「うえすと」が、数々の読書会主催・参加経験と「大人の生き方3.0」開発の経験をもとに、メソッドに沿ったファシリテーションをいたします。

 

加えて、今回特別に「BSCメソッド」のワークブック(白黒30ページ)を少量分けていただきましたので、読書会のワークのパートで内容をプチ体験いただいたうえ、差し上げたいと思います。

 

さらに!

 

杉山さんからも、なんとサイン入り著書「行動する勇気」「運を動かせ」をHライフラボ宛てに各2冊、計4冊ご提供いただけました!

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こちらも、ご希望の参加者の方へのプレゼントにさせていただきます。

(杉山さん、ありがとうございました)

 

ささやかな読書会ではありますが、みなさんが「行動」し続けるための背中を少しでも最初にひと押しすることができればと思っています。

長くなりましたので、詳細は上記リンクにてご確認ください。

 

では、おまちしています!初回は枠が非常に少ないため、ご希望の方はお早目に!

(左はBSCメソッドを解説いただいた橋本さん。手にはプレモルの新作「MASTER'S DREAM」。今回スポンサーになっていました。)

 

※2015/7/7 追記

改めて読むと単なる宣伝と思われても仕方ない構成かも、と思い補足します。

 

わたしが行動し始めて、状態が良くなってきた頃に本書が発売になり、内容が非常に良かったのでご相談を受けた方へもプレゼントしていました。

 

今回、特別価格(1冊千円)で買えるということで、今後の読書会やご相談があったとき用に10冊欲しいと伝えたところ。

 

「そういう用途だったら、サインして提供します!」

 

と言ってくださったのがサイン本の真相です。驚きました。

 

BSCメソッドさんからも一切宣伝費はいただいておりません・・・

 

いいものはいい、良くないものは書かない。これを徹底して、役立つ情報提供に努めたいと思います。

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

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