発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

大人の発達障害者は常識をブレさせて人間本来の脳を理解する

非常識な常識をブレさせて大人の発達障害克服の世界認識を手に入れる

 

 

昨日は会社を18時過ぎに出て、主治医の診察を受けてきました。

 

ストラテラを処方してもらっているので、月に1度は状況報告がてら診察を受けて処方せんをいただいています。

 

8月は日中の仕事はそれほど忙しくなかったはずなんですが、ボーっとしていたらいつのまにか薬が底をついており。

あぶなかったです。。。

 

 

脳のはたらきを理解して、意図的に視点をズラしてみる

さて、主治医にはこのブログを書いていることを伝えているので、いろいろとアドバイスをいただくことがあります。

 

昨日は「どうやってこの情報を多くの人に届けるか」について、ディスカッションというほどでもないですがお話いただきました。

 

このようにに第三者の視点をたくさんフィードバックしてもらうことで、自分と異なるシナプス回路の脳を持つ人が、どのようにこの文字の羅列を受け取っているかを理解できるいい機会になるわけです。

 

 

たとえば、わたしの場合は文字が視界に入るとまずそこへ目がいってしまいます。

本を開いたとすると、そこに書いてあることを理解しようとし始めます。

 

でも別の脳の構造を持つ人は、最初に文字へ目がいかない可能性があります。

本を読まない・読めない人にとっては、何となく黒いゴマみたいなものがたくさん並んでいるだけに見えているかもしれませんし、それともまず挿し絵に目がいって、その挿し絵からページに書いてある内容を読み取ろうとするかもしれません。

 

つまり、同じ視点で目を開いているとき、他の人が自分と同じように世界が見えているかというと、似ているのかもしれませんが全く同じではないんです。

 

眼から入った刺激を脳が処理して認識している以上、その脳が違ってくると当然認識も違ってくる、と考えるのが自然でしょう。

 

そう考えると、自分の「世界認識」はとてもあいまいなものだという気がしてきます。

 

 

ちなみにこのような情報を蓄積して、他人の認知のパターンを学び、自分の新しい視点として蓄積していけるのも、直感的に感情を理解できない代わりに認知や感情のパターンの情報を蓄積して対応してきたアスペルガー的な脳の得意技かもしれませんね。

 

 

大人の発達障害者が世界の常識をブレさせるということ

このブログで度々お伝えしている「人間の根本理解」や「環境認識を変える」ということができるようになるためには、上記のようにいままで自分が「当然」だと思ってきた世界をブレさせる、つまり改めて疑ってみることが必要です。

 

大人の発達障害だからこそ、世界の「誤った」常識をいちはやく自分の中で修正するチャンスに恵まれたともいえるでしょう。

 

 

そのためには当ブログでご紹介しているような新しい常識を提示している本を読むのも役に立ちますし、他の人と対話することでもいいと思います。

 

 

では今回は、世界を疑うことに長けた2人の大学学長の対談本をご紹介します。

 

新・学問のすすめ 人と人間の学びかた

新・学問のすすめ 人と人間の学びかた

 

 

わたしはなぜこんないい本がそれほど話題にならないのかたいへん不思議です。

「利己的な遺伝子」などを翻訳した動物行動学者の日高教授と、ドイツ中世史が専門で一橋大学学長経験もある阿部教授が、「学び」ということをテーマにさまざまな「前提」を疑っていきます。

 

この本を読むと、どれだけ大人の発達障害をもつわたしたちが、あいまいな前提」について、意識さえしない「常識」として設定してしまって生きているかが分かります。

 

やはり、それなりのあるパターンがあって、そのパターンにはそれぞれに存在理由がある。

そして、なぜそうなったのか、なぜそのパターンでうまくいっているかという問題が、じつは大きい。それをへたに崩すと非常に変なものが出てくるので、いまの日本は、たぶんそれがグチャグチャになっているんだろうなと思いますね。

 

ぜひお時間のある方は手にとってみてください。

 

 

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