共感資本社会という生きやすい場をみんなでつくる
先月のある朝。
いつものようにFacebookをながめていると、成人発達理論研究家のT先生から見慣れないイベントのお知らせが。
「共感資本社会実現を考える eumo Academy」にて、成人発達理論の講師を務めさせていただくことになりました
「おぉ」
すばやくリンクをたどると、そこには「コミュニティ」「見えざる資本」といった、近未来感たっぷりの、でもだんだんと現実感が出てきた、目にするだけで楽しくなることばが並んでいました。
これは面白そう。
どんな人が主催なんだろう?
「役員紹介」のページへ行くと、その中に少し既視感のある顔とお名前がひとつありました。
小林さん…法務…
あっ
…思い出しました。
アカデミーを主催する株式会社eumoで監査役をされている小林さんは、わたしが前職在職中に出版をするとなったとき、法務の視点からOKを出してくださった方です。
小林さんが首を縦にふらなければ、「発達障害の自分の育て方」は世に出なかったかもしれない。
そのときはそれどころか、わたしの活動に対してとても勇気の出る励ましの言葉をいただいたことを覚えています。
こんな偶然はなかなか無い…
eumoには絶対何かある気がする。
そんなわけのわからないことを感じながら、ささっと説明会申込を済ませました。
最前列の、左から2番目の席で
そして昨日(2019年3月7日)。
冷たい雨の降る渋谷を歩き会場へ。
部屋の中へ入ると、そこには30脚くらいのイスがびっしりと並んでいました。
想像していたよりもけっこう多いです。
最前列を陣取り、イスに置いてあった資料をぺらぺらとめくります。
経営理念。
共感資本社会の実現を目指す。
お金で換算できない価値を基礎としていける社会。
お金をかせぐために、がまんして会社でいやな思いばかりしなくていいかもしれない、個にやさしい社会です。
社会を良くするためにお金を使って欲しい人から資金を調達し、共感資本を配っていく。
配り先は、共感の循環ができそうな場所。
そうした場を支え、またその中心にもなれるような人材育成をしていくのが、このアカデミーだそうです。
「自律」というワードも目をひきます。
共感資本社会は、個の自律をベースにしたひらかれたあり方が連鎖していく社会でもあります。
Hライフラボも、4年前のブログ開設以来、ずっとここを目指していました。
わたしの感覚では、特に昨年頃からこうした「自律」をベースにした新しい社会の枠組みをつくる動きが活発になってきたように思います。
Hライフラボとしても、昨年からは共創コミュニティ「議論メシ」を通じて、コミュニティトークンで交換できるお米の提供をはじめたり。
展示会へ出展し、「生活世界のエスノメソドロジー」というテーマで、共感資本主義を形成するモジュールになり得るコミュニティをベースにした、新しい暮らしのあり方も提案しました。
前々回あたりの記事 でも書きましたが、このモノサシで測れない価値を大切にしていく道がこれから先には必ず必要なんです。
こちらのアカデミーの目的は、その実現を支えるための人財が育つための場とネットワークを提供すること、とあります。
個人の自律と、共同体感覚。
6か月間の基礎教育、そして地方でのフィールドワークを通じて、まずはその2つを身につけていくそうです。
変えるのではなく、あたらしく包んでいく
社会の全てが変わらなくても。
1~2割くらいでもこの道へ近づいていってくれればそれだけで、偏りがちな能力・興味をもったわたしたちの生き方はずいぶん楽になるんです。
いま。
そしてこれから先。
共感資本社会をつくるために、自分にできることは何だろう。
そうだ、いまやっているHライフラボの新しいコミュニティに、eumoを投資してもらえばいいのか!
まずHライフラボのイベントに来てもらい、1対1でしっかりとつながりをつくる。
そこを入口にして、余裕があるときはコミュニティで活動すれば内容に応じてeumo(コミュニティトークン)がもらえる。
もらったeumoはモノと交換して、最終的にはそれだけで生活ができるようにする。
コミュニティの活動も、できるだけ生きづらさが軽減するように設計しています。
つまり、生きづらさの軽減と生活を両立できる、「人間回復」のプロジェクトです。
いまはまだHライフラボにはコミュニティトークン導入前でしたが、コミュニティの文化が落ち着いてきた時期をみて入れようとしていた助け合いのしくみです。
このしくみをまずしっかりと形にして、言語化していく。
それを全国に向けて公開して、ギリギリではたらいている人が回復に向かうきっかけになる場を、いろいろなところにつくっていく。
…そんなことを妄想しながら、eumo Academyの説明に聞き入っていた夜でした。
~3/9(土)、イベントを開催するそうです~
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