大人のアスペルガー・ADHDの生き方例③
発達障害だからこそ夢や目標を持つ生き方を
みなさんお疲れさまです。
私はアスペルガー(自閉症スペクトラム)でもあり、ADHDでもある大人の発達障害者です。
30歳を過ぎてから発達障害(アスペルガー&ADHD)なことが分かりました。
今回も引き続き、こちらの記事の続きを書いていきます。
だんだんと記事が増えてきたので、もう一度読む方にとにかく分かりやすく構成したいと思います。
すでにいま少し分かりづらくなってきているので、近々に整理しますね。
環境認識を変えることが、脳の働きを変える近道
読書会に行き始めてまず大きく変わったのは、「自分はどんな世界に生きているのか」という世界そのものへの認識です。
当時の私は会社と家庭以外に居場所がありませんでしたから、何か話すといっても家の中のことか仕事のことばかり。
この生活を大学卒業から10年以上も続けていると、世界全体のことには興味がなくなっていました。
そんな自分のゆるんだ世界への認識を大きく変えてくれたのが、神田正則さんの「2022-これから10年、活躍できる人の条件」です。
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
- 作者: 神田昌典
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神田正則さんは、ご自身も非常に厳しい逆境を経験されながら大復活をされた特異な生き方をされていることからも「環境認識を変化させる」ことの重要さにお気づきだったのかもしれませんが、まず環境の認識を変化させるという手法で読者の行動に変化を与えました。
確か2013年のAmazonビジネス書のベストバイだったと思います。
内容についての詳細な記述はきりがないので避けますが、かなりのページ数を割いて日本の危機を訴えており、そこから生き延びるための明確な戦略も示しました。
その戦略にも影響を受けましたが、とにかく日本はもう安泰ではないのだ、ということに大きくショックを受けた記憶があります。
当時は本当に甘かったです・・・
それからこの本は刺激が強すぎるので強くおススメはしませんが、こういう本が出るようになるほどこの世界の裏側はリアリスティックなんだとさらに認識させてくれたのが、内海聡さんの「99%の人が知らないこの世界の秘密」です。
99%の人が知らないこの世界の秘密 <彼ら>にだまされるな!
- 作者: 内海聡
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もちろんこの内容を鵜呑みにするのは危険ですが、情報として取り入れておくのも悪くはないと思います。
誰が何と言おうと、危機を認識して自分の自立を促し、潜在的な能力を引き出す、というのは、一般の方にとっても発達障害者にとっても非常に有効なプロセスだと思います。
他の記事でも遺伝子について少し書いていますが、自分の中に存在している遺伝子は特定の環境下でしか目覚めないものも多く存在しているようです。
つまり自分に危機が迫っている、ということを細胞が認識した瞬間、その今まで使っていなかった遺伝子が目覚め、自分のどこかに変化を生むことがあるのです。
さらには、ユダヤ人系の人種がその他の人種に比べてノーベル賞の対人口比の受賞率が非常に高いと言われていることをご存じでしょうか?
自分で調べたわけではないので確証はありませんが、もし本当だとすれば、それはユダヤ人という民族の歴史が常に危機に満ちていることによる具体的な事実やその文化が、個々の自立や能力の覚醒を促進するものだったからだと勝手に想像しています。
危機意識がその次の行動と活力を生む
とにかくこれらの本をきっかけに自分の世界観が大きく変わり、更なる行動力が湧いてきました。
具体的には、あまり好きではなかったFacebookを始めてみたのです。
気になる勉強会や読書会で色々な人と対話し、たった1年足らずで世界がさらに大きく広がりました。
また知り合いが増えるたびにイベントの招待が増えますから、自分の発想そのものが広がっていくのも分かりました。
一部の方には発達障害を持っていることも明かしてお付き合いをさせてもらっています。
とにかく他者と対話する機会が増えたことが、Facebookを始めた大きな収穫でした。
こうして私は自分の世界を広げる方法をいろいろな学んで、その中で徐々に強く自分の軸として育ってきていた「周りの人の自立を助ける」という目標をようやくこのブログで実行に移すことにしました。
まだまだ小さな力ですが、いつかこのHライフラボ的「生き方3.0」を発達障害を持つ人たちの世界標準のプログラムにするまで努力していきます。
広がる「ライフラボ的・大人の生き方3.0」
なんとまだ初めてからわずか10日程度の発達障害の新しい生き方を提案するブログですが、もうすでに毎日10人以上の方がこちらの記事を読んでくださっています。
新しい出会いに感謝する気持ちと、発達障害で苦労をしていて何とか解決の道を探ろうとしている方が多いということを改めて実感しました。
私はこの「生き方例」でも書いたように昨年はだいたい200冊のいろいろなジャンルの本を読みました。
過去からの蓄積も含めて、引き続き少しでもここで提案しているHライフラボ的新しい生き方3.0の実践に役立つと思うものを紹介していきたいと思います。
わたしたちの人生のはじまりはこれから
前の仕事をしていたときの私、つまり発達障害の発覚前、アスペルガーであることもADHDであることも分からずに自立できていなかった私は、仕事が本当に楽しくなかったです。
毎日仕事中も食欲がなくなるほど落ち込んで、弁当を買っても落ち着いて食べるところがなくて、ミスを指 摘されて胃が痛くなるほど「この仕事は向いてないかも…」と悩んで、寝る前には明日が来てほしくないと願いながらWEBをさまよって、生きることが楽にな る魔法の言葉、なぐさめの言葉を探してはついつい夜更かし…の悪循環。
こんな人生ならさっさと終わって欲しいと心底願っていました。
そんな私もこの発達障害ブログに書いたような、ほんの少しのリスクテイク・読書をベースにした他人との対話を数か月繰り返しただけで、物事のとらえ方が一変し、ストレスとの付き合い方が上手くなりました。
自立する、自分の軸ができるということは、本当に大きなことなんです。
私は自分の人生はいまこのときから始まったんだ、ということを自立の感覚を通して実感したとき、全身に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。
もし発達障害、アスペルガーやADHDになっていなければ、自分はこの感覚は一生味わえなかったかもしれないな、と思うと、ハンデキャップはあるとしても自分は発達障害になって良かったのかもしれない、とさえ(たまに。90%は「つらい」ですが…)思います。
自分の価値観・判断で生きるということ
いまおそらく団塊の世代のほとんどの人は、社会の価値観に洗脳されたまま、自立できないままで定年を迎え、空虚な老後を過ごす人が多くいるでしょう。
そういう人たちがどんな老後を送るかは、想像に難くありません。
日本というのは、たとえ発達障害、アスペルガーっぽい人やADHDを持っているような人でも何とかなってしまう安定したシステムだったんです。
一説には、従順で自立心の無い国民にするために、あえて自立が目的にならず他人との比較にばかり目がいくシステム、つまり偏差値教育を基盤とした社会システムを押し付けられた(のか、学生紛争後に徹底されたのか分かりませんが)とも言われています。
ところが最近は、急に自己責任という放り出されようとしていますよね。
所詮、国家や他者というものはそんなものなんです。自分に都合のいいように周囲をコントロールしていきたい。
だからみなさんも、自分の頭でいま現実に起きている「つらさ」の原因についてロジカルに考えて割り切って、情報を集めて、後悔しないような生き方を周囲や社会の価値観に惑わされず自分で考えて、信じて楽しみましょう。
社会のレッテルに振り回されて、興味のあることにも「発達障害だから」と手を出さないなんてもったいないです。
たとえ障害者雇用であっても、一人なら十分に生きていける給料を得られます。
他人と暮らすとなると、折り合いをつける必要があるので経済面では大変ですが、うまくいけば生活にレバレッジが効くようになります。
業務分担することで、自分の得意分野に集中的に時間を投入できるようになるということです。
ともあれ何か没頭するものが一つあれば、それがすでに私たちがこの世界に生きる意味になります。
このブログには自立するヒント・この世界を割り切って生きるヒントを詰め込んでありますので、
私たち発達障害者、アスペルガーのみなさん、ADHDのみなさん、広汎性発達障害のみなさん…私たちの夜明けは、まだまだこれからです。。。
「みなさんの今一番つらいことは、何ですか?」
コメントをいただければ、解決はできないかもしれませんが、(私はカウンセリング有資格者ではないので、あくまでブログ内の交流の一環の範囲内になりますが)必ずご返信します。
ただ、できれば他者にこれで伝わるかどうかを意識して書いてみてください。
自立への、発達障害のリハビリへの、新しい生き方3.0への第一歩になればいいなと思いつつ…
今日も、お疲れさまでした。