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発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

転職4回で年収2倍の精神障害&発達障害者による就職・転職成功の方程式(後編)

精神障害者の就職・転職に幸せを呼ぶ「成功の方程式」

【こんなことが書いてあります】
・幸せのための4つの因子を含んだ就職活動・転職活動をして、人生の成功をつかむ

・精神障害、発達障害者の就職、転職の「成功の方程式」=「自立」×「戦略性」

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前回の記事、

転職4回で年収2倍の精神障害&発達障害者による就職・転職成功の方程式 - 発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

では、就職・転職の際に戦略的なキャリアプランを実行していけば、精神障害・発達障害を抱えていても、一般就労の経験があれば障害者雇用で人並み以上の収入を得られる「年収2倍の方程式」を書いてみました。

 

今回は精神障害者・発達障害者の就職・転職の「成功の方程式」をみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

 

精神障害・発達障害者にとって成功とは何か

私たちは、「成功」という言葉についてどんなイメージを持っているでしょうか。

 

たくさんの資産や収入、社会的地位、独立開業・・・いろいろな回答が返ってくると思います。

 

私も21歳で就職活動をしていたときは、「年収1000万円越え」を目標にキャリアプランを考えて実際に実行していました。

でもその目標は、過労→うつ病→休職のべ1年→双極性障害Ⅱ型→発達障害(アスペルガーとADHD)発覚、という流れの中では遠い想い出です。

 

そしてADHDの改善薬ストラテラとの出会いや、結果的に自分を客観視するトレーニングになった読書会の活動など(詳しくは記事一覧の<「生き方3.0」実践体験談>をどうぞ)のおかげでストレスが減り、徐々に脳疲労が抜けてから一念発起。

 

年間200冊以上の本を読みあさって「大人の新しい生き方」を研究してきた今の私の立場は、ある選択肢を実行したり出会ったり起こったりする個別のことがら、結果については、たとえどんな結果になっても「成功」なんだ、ということ。

 

そして総合的には、まさに人生が終わるとき「私はこの人生、**に打ちこむことができて、本当に生ききった」と思える生き方をすること。

 

これがいまの結論です。

 

他の記事(発達障害は「自立」で生きづらさを軽くする - 発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ)でも書きましたが、たとえ会社員時代に年収1000万円を超えていて、定年になってからも悠々自適で旅行三昧、という人生が送れたとして、いざ死の床についたときに「私はこの人生で何をしてきたんだろう」「これが幸せなんだろうか」という迷いが生まれるような生き方は決して成功したとは言えないでしょう。

 

 「幸せ」の4因子

ではなぜ個々の出来事には「成功」しかなくて、何かに打ち込む生き方が「成功」といいきれるのか、について説明します。

 

まず、一般的に「幸せ」であれば「成功」したといえる、という推定には同意いただける…かどうかわかりませんが、ここではそのように仮定します。

 

そして「幸せ」になるためのメカニズム、条件について定量的な方法を含めて研究した、慶應大学の前野教授の著書「幸せのメカニズム」から、「幸せ」を感じるための要因をまずご紹介します。

 

幸せになるための単純な処方箋はない。一見それとは関係ない何かをすることによって、幸せになれる。何か、幸せになるための直接的なアクションというものはない。すべて間接的である。一見、幸せとは違う何か別のアクションをした結果として、まるで突然のご褒美のように、幸せはやってくる。そういう構造になっているのです。

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

 

  (当ブログはアフィリエイトを目的としておりません。リンクははてなブログ標準の機能を使い挿入しました)

 

つまり、「私は幸せだ」と思ったところで実際の幸福感が得られるかといえばそうではないということになります。

 

ではどんな要素を持つ行動が、幸福感をもたらしてくれるのでしょうか。

 

第一因子 「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)

第二因子 「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)

第三因子 「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)

第四因子 「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

 

この4つの要因がある行動、またはいくつか組み合わさった行動が、私たちに幸福感をもたらすことをいくつかの統計的研究などで説明しています。

 

これらをうまく一文につなげて生き方として表してみると、

 

「日々楽観的に前向きに、何事にも感謝して、独立心を持ちつつマイペースに自己実現と成長を目指し、人を喜ばせながら生きる」

 

と、なかなかこんな人はいないよね…という声が聞こえてきそうな生き方になってきます。

ですが、前向きに何かに打ちこんだ生き方をしている人が、統計的に処理すると実際に「幸せ」をたくさん感じながら生きているんです。

 

 「幸せ」の4因子を考慮した生き方

そしてこの生き方が本当に難しいかと言うと、やってみると実はそうでもありません。

このブログで何度も書いてきている、周囲の世界と自分の世界を切り離す「自立」の作業さえできていれば、生き方は自然とこうなってくるからです。

 

 

個々のできごとに対する視点は、自分を客観視することができるようになればいくらでも楽観的に変えられます。

 

たとえば希望する大手企業に就職できなかったとしても、失敗したと感じて落ち込んでしまっているだけではそれまでですが、「もっと向いている道があるのかも」と他の道を探してみたり、挫折して引きこもってしまったとしても、乗り越えた先には引きこもった人にしか分からない新しい世界が待っているかもしれないのです。

 

 一瞬も落ち込まない人はいないと思いますが、そこからどれだけ早く切り替えられるかは自分の感情を客観視することに慣れているかどうかで大きく変わってきます。

そしてそれはしっかりと「自立」できているかがポイントになります。

 

 

一方でマイペースに自分の興味を追求していく姿勢も、「自立」した後であれば比較的簡単にできるようになります。

 

 何となく「年収1000万円」を稼ぐことや「有名コンサル」で仕事をすることが社会的にステータスがある、という周囲の世界の価値観にとらわれている状態では、本当にマイペースに自分の興味を追求することはおそらくできないでしょう。

 

しっかりと周囲の世界の価値観と自分の価値観を区別できてくると、自分が本当にやりたいことがあぶり出されるようになってきます。

 

つまり、周囲の世界と自分の世界を切り離す「自立」は「幸せ」になるための条件でもあったのです。

 

「成功の方程式」=「自立」×「戦略性」

ここで精神障害者・発達障害者の就職・転職の「成功の方程式」に話を戻してみます。

 

これまで説明したように、精神障害者・発達障害者の就職・転職の「成功の方程式」のひとつの要因は、とにかくまず「自立」すること。

「自立」して、前向きに楽観的に、自分の打ちこめることを見つけてひたすら打ちこめるようになることです。

 

もちろん自分が打ちこめることが仕事にできれば文句なしですが、必ずしも打ちこめることがお金になることとは限りません。

 

そこで、自分の打ちこむ何かをやり続けていくため、最低限の収入はいつでも得られるように日ごろから戦略的に仕事を選んで、スキル・生活力を高めていくことが必要です。

 もちろんこの場合は最低限で構いません。

 

…ということはなんのことはない、「年収2倍の方程式」に「自立」がくっついたようなものだったんです。

 

だとえアスペルガーでも、ADHDでも、しっかりまず自立して 「生きづらさ」をなくしていきながら、何か打ちこめるものを探していく。

 

このとき「失敗」の就職や転職は一切なくなりますので、少しでも興味を持ったことにどんどん挑戦していきましょう。

ですが同時に戦略性とのバランスを取ることもお忘れなく。

 

難しく聞こえますが、少しでも視点として持つようにしておけば全然違ってきます。

 

例えば私の場合、データの分析に打ちこめることに気がつきすぐに転職活動を始めていますが、採用してもらえればどこでも良かったというわけではなく、少しでも長期のキャリア形成に有利な職場を探す、という形で進めていました。

 

もちろん他にいくつも成功の仕方や基準があると思いますが、これが「生き方3.0」としての精神障害、発達障害者の就職・転職の「成功の方程式」です。

 

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