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発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

新しい生き方がひらけていく脳とこころの関係についての知識

大人の生き方3.0 脳科学 自立

よりよい生き方は脳とこころの関係を正すことから

【こんなことが書いてあります】

・炭水化物の摂取について、進化の歴史から見ると人間はまだ十分に適応できていない可能性が高く、あくまで「嗜好品」程度に考えたほうがよい
・人間を生物学的に見ると、「こころ」が先に生まれ、「あたま」(脳)はあとから補助的にうまれた器官

・この区別をはっきりとしたうえで、こころの声にあたまがしっかりと耳を傾けるのが人間本来の生物学的な在りかた

→「生き方」研究所記事一覧へ

 

 

この連休中、ずいぶんまえからお世話になっている知人に、久しぶりに話を聞く機会がありました。

 

この人はマッサージの世界へ入ってしばらくの後に独立。

その後も整体・マッサージはもちろんボディバランスという観点から地域の人を活動的にしている面白い人です。

 

知人いわく、

 

「ヒトのカラダが地球との関係でバランスを崩し続けると、そこにいろいろなひずみが生まれて、結果的に筋肉や関節、内臓に痛みとなって出てくる。

 

そのバランスを元の位置に直す手助けをするのがわたしの仕事だ」

 

というような(正確ではないかもですが)ことを言っていました。

実はこの話に大きくヒントを得たのがこの続きです。

 

 

生物としての機能を見直して、従うという生き方

まずは昨日紹介したこちらの本に掲載されている「脳の健康と機能を理想的に保つ食事・運動・睡眠」について。

 

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

  • 作者: デイビッドパールマター,クリスティンロバーグ,David Perlmutter,Kristin Loberg,白澤卓二
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

いくつか挙げられているおススメの生き方のうち、シンプルなものを記載してみます。

 

・総摂取カロリーを30%減らせる程度の低炭水化物食

・断食でケトンを出し、脂肪を脳のエネルギーとして利用する

・1日20分、週5日の有酸素運動(速足ウォーキングなど)

・瞑想する

・DHA、プロバイオティクス(腸内細菌)を摂取する

 

上記の細かい説明をしているとたいへん長くなってしまうのですが、たとえば低炭水化物食を実行するのは、進化の過程で人間が獲得してきた消化機能の身の丈に食生活を合わせる、という発想からです。

 

これをしないと、グルテンのようにまだカラダのほうが適応できていない物質が炎症のようなものを脳に起こし、メンタル系疾患につながるような悪影響があるとの研究結果が上記書籍で示されています。

 

人間のカラダは確かに大昔より進化してきていますが、現代はもとより、ここ数千年~数万年のうちに始まった穀物(炭水化物)の摂取にはまだ十分に適応できていないというのが理由です。

 

 

この例を含めてお伝えしたいことは何かというと、人間もさまざまな進化の過程を得て生まれてきた生物の一種、という生物学的な発想を忘れてはいけないということです。

 

この発想を根幹に据えなければ、ほんとうにわたしたちがよりよい生き方をしていくことは難しいと考えています。

 

 

植物と動物が共生している「人間」という生物

解剖学者で東京芸術大学教授もつとめた三木成夫は、「ヒトのからだー生物史的考察」で次のように人体の構造を解説しています。

 

ヒトのからだ―生物史的考察

ヒトのからだ―生物史的考察

 

 

ヒトの体には、おおきく分けて

 

・植物性器官 ~ 栄養ー生殖

・動物性器官 ~ 感覚(肌の触覚など)ー運動(筋肉)

 

の2系統が存在していて、原始的には「自然と共生する」植物性器官のみが存在していました。

 

それが進化の過程でどうしても環境適応する「自然とたたかう」必要が出てきたため、外界の環境を感知して「脅威から避ける」「栄養を求める」ために動物性器官を発達させます。

 

植物性器官は「吸収ー循環ー排泄」をつかさどり、その中心であり機能のバランスを取っているのは「心臓」です。

 

動物性器官は「感覚ー神経ー運動」をつかさどり、その中心であり機能のバランスを取っているのは「脳」です。

 

 

植物性器官は、自然と共生する、つまり宇宙のリズムをとらえることを目的(生存への手段?)にしていますので、もともと太陽の周期、潮の周期などを何らかの手段で感じることができます。

 

 

それに対して動物的器官は、もともと生存のためにただ周囲の環境の判断をし、動くことを目的に補助的に発達したものです。

 

それがいまでは、あくまで補助器官であるはずの「脳」が、あたかも人間の中心であるかのように、あたりまえに議論されています。

 

 

言ってみれば、現代で一般的に語られている状況は、心臓「ココロ」を助けるために発達した脳「自我」(あたま)が、いつの間にか立場が逆転(しているように見えて)してしまっているんです。

 

 

「現代」以外の人類は脳とこころの関係を知っていた

みなさんは古くに書かれた菩薩の絵を見たことがあるでしょうか。

 

これも三木さんの本に書かれていることですが、その光背には明らかに2つの中心が存在しています。

 

ひとつは頭の部分。「脳」ですね。

そしてもうひとつ、ときおり頭よりも大きな光をもって、「心臓」が光輝いています。

 

この仏教だけでなく、ギリシアなどの学問でもこの区別ははっきりと行われているようです。

 

 

日本語もしっかりとこの発想を受け継いでいます。

 

「思う」という漢字。

 

これはまさに「あたま」(脳)が「こころ」に耳を傾けている・・・そんな光景をベースにつくられているそうです。

 

これまでの議論を考えると、とても深いですね。

 

 

ADHDもアスペルガーも健常者も、従うべきものは「ココロ」

冒頭の話に戻りますが、「感覚ー神経ー運動」の発想を取り入れてみると、不調をきたしたときそれを回復させるには、戻るべきポジション・バランスへ自ら戻る必要があるということでした。

 

そこにはもちろん「身体」「脳」のポジション・バランスが考慮されていますが、生物学的に考えるとそのベースポジションとは個人個人の「こころ」に「あたま」(脳)が耳をかたむけてはじめて得られていくものなのでしょう。

 

それはADHDだろうがアスペルガーだろうが健常者であろうが、変りはありません。

 

そしてこうした発想が、マインドフルネス(瞑想してこころの状態を素直に感じること)をすると体調がいい・成功する、というような事実に科学的な根拠をあたえていくのだと思います。

 

このブログで再三ご説明している「自立」も、自分の世界(「こころ」)と、周囲の世界(「あたま」(脳))を切り離して、「こころ」優位の生物本来のカタチを取り戻すことに他なりません。

 

 

いま社会全体・世界全体がココロ重視な流れになっているのは、上述の生物学的な背景から考えると、おそらくは宇宙(地球においては太陽?)のリズムがいままでよりも強く「あたま」に響いてきているからだと考えています。

 

実際にココロ優位な時代と弱くなる時代が周期的に訪れていて、それが太陽の運行と関係があることを示した研究もありますが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

 

 

「大人の生き方研究所」では、引き続き時代の要請にもとづいた生き方マニュアルをご提案していきますので、どうぞブックマーク・シェアなどみなさまのご支援よろしくお願いいたします。

 

 

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