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発達障害の「生き方」研究所 | Hライフラボ

転職4回、うつで1年の休職歴あり。30歳を過ぎてADHD・アスペルガーまで発覚した人間が、妻と娘の育児のためにもがいた結果… 「生きづらさ」と戦いながらそこそこ稼ぐためのHライフラボ的・生き方3.0とは?

発達障害の生きづらいこころの克服ヒントはPepperにあり~3時間目「こころ学」

大人の生き方3.0

発達障害のつらさはこころのしくみを学んでコントロールする

 

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今回はお互い読書好き、というご縁がなければ書けなかった記事です。

 

先日発売が開始されたソフトバンクグループのロボット「Pepper」の事業を企画し実現に導いて、いまはロボット人材派遣事業をドライブされている方と、読書が縁でゆるやかにつながらせていただいているのですが。。。

 

昨日も、ティッシュ配りのアルバイトをしているPepperを横目に見ながら、人間の仕組みについて、Pepperにどこまで実装されているかについて、お話する機会がありました。

 

・ソフトバンク子会社「CocoroSB」の感情生成エンジンのしくみ

事業内容 | cocoro SB株式会社

 

そのとき、いろいろな話で盛り上がり、全身に鳥肌を立てながら直感的に感じたこと。

 

「あぁ、もうすぐ鉄腕アトムできちゃうな・・・」

 

もちろん、技術的に解決するべき課題はたくさんあるのだと思います。

 

でもアプローチとして、ロボットの中で内分泌型多層ニューラルネットワークという人間のしくみ、こころのしくみそのものを再現しようとしていること、そして開発費を湯水のように出せるソフトバンクが手掛けていることなど、いくつかこれからの展開に必要な条件は整っていて。

 

きっとそう遠くない未来に、驚くような展開があることでしょう。

 

 

そこで「発達障害は個性と言い切れるレベルまで回復するための時間割」連載第2回目は、以前から温めていた「こころ」活用構想について書いてみます。

 

※連載1回目の記事はこちら(発達障害は個性と言い切れるレベルまで回復するための時間割~1・2時間目)。

 

 

2時間目の復習~自立することの大切さ

2時間目の授業が終わって、ちょっとトイレへ。

 

自立。。。あの授業を聞いて、いままで自分がどれだけ周囲の価値観をそのまま自分に適用して生きてきたか、うんざりするほど思い知らされた。

 

臨床的(お医者さんの実務上のこと)にも、この考え方に気づいた患者さんは、メンタルの病気に限らずあらゆる面で免疫力が上がるらしいし。

 

ということは、その考え方は人間にとって自然だってことだ。

 

つまり・・・どれだけ今の日本社会が自然なしくみ、「人間的」なしくみになっていないかってことだよね。

 

だって、そんな根本的なことをわざわざうつ病で死にかけながら自力で突き止めなきゃいけないほど、小さいころから教えられてないってことでしょ?

 

偏差値だって、結局他人との比較の数字。

そんなことにばかり目を向けるように教育システムを作った人は、よほど人間について無知だったか、「わざと」だよね。。。ま、もう自立が普通だって教えてもらったからいいけどね。

 

 

発達障害はこころの仕組みを理解して克服する

3時間目の始まりを待っていると、急に教室へ僕たちより年下の女の子が教室へ入ってきた。

 

あの子も生徒?とみんながその動きを目で追っていくと、なんとその子は教壇へ。

 

 

『こんにちは!わたしは3時間目の「こころ学」を担当するマーニンです。

 

みなさんより年下だと思うけれど、「こころ学」だけはもう博士号を持っているので先生もやっています!

 

あ、算数とか社会とか他の教科は日本でいう小学校くらいしかわかりません。

でもそれだけ知っていれば生活には困らないし、何より自分の興味のあること以外、普通は勉強したって身につかないですよね?無駄ですよね?

 

わたしの国では、教育の無駄を排除した結果、生活に必要な最低限のこと以外は、自分が「コレ」と思ったことだけずっと勉強していけばいい仕組みになっているんです。

 

もちろん、「コレ」を見つけるためのしくみもあって、見つかるまではそこにいてもいいことになってます。』

 

 

『ではさっそく授業を始めます!

 

みなさん、発達障害、ADHDやアスペルガーの特性を持ちながら生活していて、少なくとも何か困っているからこちらで勉強しているのだと思います。

 

では、どんなとき「つらい」と感じますか?』

 

ちらほらと声があがる。

「仕事がうまくできなくて迷惑をかけるとき」。

「生きていく自信がなくなったとき」。

 

 

『はい、ありがとうございます。

 

そうですね。そういうときは、本当につらいですよね。

「つらい」とこころが感じているということです。

 

ここでわたしたちが発達障害人生で生きづらさ減らし、回復していくために重要なことが2つあります。

 

ひとつ目は、「つらい」ということをそのときしっかり感じられている、という実感を把握していること

もうひとつは、その「つらい」ということがあった後、わたしたちはどうなってしまうかということです。

 

 

ではまずひとつ目について細かく見てみましょう。

 

仕事でミスをしたときの情景、上司からの声など、目や耳というセンサーから入った刺激を受けて、脳が

 

『お、この刺激パターンが来たから、「つらい」の刺激を心臓に送って動悸を早くしてやれ!あぶら汗をまんべんなく出しておくのを忘れるなよ!』

 

という刺激を返そうとする。

 

そのときに、わたしたちはこころで(主観として)「つらい」と感じているわけです。

 

 

ところが別の人のセンサーへ同じ刺激が入った場合に、とくに「つらくない」と受け取る人もいます。

 

また、同じ刺激を「つらい」と脳が受け取って主観でも感じたあと、「このつらさは自分の今後にとって必要なつらさだ」と考えられる人は動悸もおこらず、あぶら汗も出ないでしょう。

 

 

そうなんです。

 

人の「こころ」とは、とても簡単に言ってしまうと

 

1.人間の外部センサー(神経系)と脳の関係のあり方

 

そして

 

2.その結果を「認識」して次の刺激を「コントロールする」

 

機能のことを指していたんです。

 

 

では、このことがわたしたちにどう関係があるんでしょうか?

 

たとえば1の関係性について、少なくともいまのわたしたちが持っている「こころ」、つまりどんな外部からの刺激に対してどう脳のニューロンが反応するかは、これまで意識的・無意識的に生きてきた経験・環境に大きく左右され、出来上がっています。

 

この「こころ」は一度できてしまったらもう変わらないかというと、そうではなく。

 

その生きづらい「こころ」、どんなセンサー刺激に対してどんな脳内のニューロン発火パターンをさせるかは、これから何を経験して、どう考えるかでどんどん修正できるんです。

 

そのときに、こころの持つ2の機能、意思や思考の力を使うということですね。

 

 

どうでしょう。

少しは光が見えてきましたか?

たとえば「つらい」が「ありがたい」に変わるだけで、ずいぶん生きやすくなりますよね?

 

 

そこで実際に何をどう経験して、わたしたちの新しい「こころ」を作り上げていくか?が同じように重要です。

 

それには、この発達障害克服専門学校で教えたことを「知る」ことを含めて、具体的なプログラムを毎日進めていくことが近道です。

 

 

もうみなさんは1時間目で、散歩などによる「運動」が、新しい「こころ」づくりの下地になることを学びました。

 

そして2時間目。

「自立」することで、「こころ」を使って正しく神経系の情報をコントロールする方法を得ることができています。

 

この3時間目でさらに、「こころ」の機能を使って 新しい「こころ」をつくることができることを知りました。

 

そしてこれから、具体的にどう行動するかについて4時間目から勉強していくと思います。

 

 

そうです。

もうみなさんは「遺伝だから」とあきらめ、運命にただ絶望するだけの存在ではありません!

 

 

おぉ・・・マーニンさん熱い。

そうだ、もうわたしたちはここに来たからには、わたしたちなりに人生を楽しむ方法を手に入れることができるんだった。

 

「こころ」ってどこにあるのかと思っていたけど、そういうことだったのか・・・

 

そういえばこの学校のテキスト(大人の発達障害でも「やればできる」を信じるために必要な1つの知識)にも、同じようなことが書いてあったっけ。

うーん、何か楽しくなってきた!!

 

 

4時間目へつづく。

 

・発達障害克服専門学校シリーズの他の記事

発達障害は個性と言い切れるレベルまで回復するための時間割~1・2時間目

発達障害が行動しはじめると実は伸びしろがすごかった話~4時間目「行動学」

発達障害はリーキーガットとローカーボに気をつけてつらさを軽くする~お昼休みの臨時講義

 

→「生き方」研究所の発達障害改善記事一覧へ

 

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Photo by Scarleth Marie